インタビュー
お墓って亡くなった人だけのものじゃないと思うんですよ。建てた時に、供養してあげたという想いで心が癒やされたりとか。子供や孫をお墓に連れて行って、亡くなった人がこういう人だったんだよとか話して、みんなでお墓を掃除して。そこで感謝の気持ちを子供に教えられるような情操教育の場にもなりますし。ただ亡くなった人をおさめる場所だけではなくて、色んな人間関係とか、感謝の気持ちを持ったりとか、そういったところの大切さをアピールしていきたいです。
と、二瓶郡山支店長は考えているそうです。
A.やっていることは当時と変わらないかもしれないです。ただ、昔は石屋の職人さんが石を建てて最後までやる感じだったんですけれども、最近はサービスの面が少し変わってきていると思います。
Q.その中で、会社でこれは変えないで一貫してやっていくようなポリシーはありますか?
A.お客様にどれだけ満足してもらえるか。お客様にどれだけ感動を与えられるか、というのは一番にあると思います。当社は90年以上の歴史があるので、知名度の高さや安心感、信頼感は強みだと思っています。
Q.この業界の悪いところを、二瓶さんはどうお考えになりますか?
A.やっぱり職人あがりの集団と言うか、そこからまだ完全に脱皮出来ていない。葬儀のサービスと石屋のサービスって結構大きな差があったんです。葬儀は亡くなってすぐだから悲しみも深いし、対応もすごく丁寧にしないと難しい所なんですけれども。お墓はある程度前向きになっている時に、選びに来るじゃないですか。ですから、葬儀の時とは温度差が結構あるというか。だから、お客様が本当に悲しんでいる気持ちというのが、石屋としては存在がちょっと遠い感じなんですよね。葬儀の火葬の時に一番悲しみが大きくなると思うんですけれども、納骨の時って逆なんですよ。納骨する時に施主様が話をしていて、納骨するの見えてないんじゃ、くらいの温度差があって。私はそれがずっとおかしいなと思っています。
本当は、納骨する時に涙を流してもらえるぐらいのサービスとか、お客様がそういった気持ちになって貰えるようなサービスを提供出来るお店にならなきゃいけないなと思っています。
A.「衣装袋」というご納骨のご袋。納骨する時にどうすれば感動できるか考えた結果、まずは施主様に何か意識付けしないといけないと思ったんですよ。従来は白い納骨袋にお骨をお入れし納骨してきました。その袋にカーネーションの絵柄を印刷したりとか、刺繍で花の模様を入れたりとか、お父様だったらオレンジの薔薇、お母様だったらカーネーションですけれども。オレンジの薔薇がお父様への感謝の意味合いになる。だからそういった袋を製作し、それをお客様に説明するんです。「納骨で最後になるから、最後にプレゼントをしませんか?」と。
衣装袋という名前にしたのが、最後に着せる衣装だと思っているんですよね。キレイな衣装としてカーネーション、お母様への感謝の気持ちを込めた袋をご用意し、それをプレゼントしてあげませんか?と。そういった話で納骨の時に意識を高めてもらう。そのような意識を高めると、納骨の時にお母様に最後のプレゼント出来たなとか、お父様に感謝の気持ち伝えられたなとか、そのような実感が湧くと思うんです。
また、納骨する時のメッセージカード。家族の寄せ書きみたいなやつですね。それを納骨袋の中に入れて一緒に納骨をする。そういうことをすると、意識の高まりは全然違うと思います。それで感動する納骨式に出来るのかなと、そういったサービスもこれからもまだまだ作っていきたいです。
A.日本の石を売りたいなと思っています。
例えば福島県に生まれて育って、最後に福島県で亡くなったと。それでどこの石がいいかと聞かれれば、やっぱり地元の石の下で眠れる幸せというか。そういったものをアピールしたいなと思います。国産石材は高額ですが、それに比例してお客様の満足度も上がっていくものだと感じています。
あと一番はお墓の大切さですね。それをいかに伝えられるか。それが私の一番の目標です。
A.30年です。
Q.一番最初に入った部署は?
A.工場でした。
Q.工場ではどういったことをされていましたか?
A.最初入ってからは「切断」という業務で、山から採石してきた原石をある程度の大きさまで切断する、それの操作を行っていました。
A.切断業務でいうと切った石の脇のほうは凸凹でいらないんですけれども、それを人力で割らなきゃいけない。でっかいハンマーもって振り下ろして。最初は仕事が分からないから、それだけ任せられるんです。一日中石叩きやって、まずは耳が聞こえなくなりました。本当は耳栓してやれば良かったんですけれども。耳がキーンってなるから、聞こえなくなちゃって。気持ち悪くなるし、平衡感覚もなくなるし。砕いた石は足にぶつかるから、足も血みどろになって。俺、エラいところに入ってしまったなって笑。そう思っても、ずっと続けていたんですけれども。最初の印象はそんなところです。
A.もちろんそうですね。現場、切断以外にも色々やってきました。実際にその経験で、お客様への営業の際に説得力が増したりしました。まさに、百聞は一見にしかずで、経験してきたことの全てが活きています。あと、周りの同僚からもその辺では一目置かれますし、やっぱりやっていない人と知識比べすると量が違うので。
A.お客様から、こういう方法は出来る?出来ない?とか、よくご質問をいただきます。経験しているとこういう方法でやればできるんじゃないの、とか。お客様に説明する時も、実際に私も石を切ってこういうことでって話をすると、説得力が増しますし。
Q.石の違いなどもそこで覚えたんですか?
A.原石なので、あんまり分からないんですよ。石の違いはどちらかといえば、その後にいった彫刻の部署で覚えました。
Q.彫刻は切断と全然違う部門ですか?
A.そうですね。彫刻の部門で、お墓に彫る文字。パソコンで彫刻する原稿をレイアウトしたり、ゴムシートというものを作ったりするオペレーターみたいな仕事です。今まで体力勝負だったのが、いきなりパソコンの業務になりました。
A.本社が霊山(りょうぜん)にあり、その工場に。切断と、彫刻の部門に行って、その後に本社企画開発部で墓石完成予想図(CAD図)作成係を4年、その後、墓石小売部門の伊達店や本店で営業職や管理職を経てその後は7年間郡山支店です。
A.10人です。礼儀とか、人を大切にすること。それが一番です。いろんな人に助けられてお店が成り立っているというのは真摯に感じますね。
A.知り合いとかそういう方が多くなりましたね。お寺様との人脈づくりもしてきたので、お寺様からの紹介が増えました。あと、グループ会社のたまのやとも、色々と接触する機会を持つようにしています。同じグループ会社ですけれども紹介してもらったら礼儀を忘れずにお礼を言うとか、当たり前のことですがそういった所で、シナジー効果を高めていきました。
Q.石のカンノが長年やってこられて、他社と比べて知名度の他に技術的な違いはありますか?
A.自社で工場を持っていて加工出来るということは、他社と全然違うと思います。ちょっとしたトラブルがあってもすぐ加工して納品できますし。他社は石の卸会社から石を仕入れるんですけれども、うちは自社で対応できますので素早く対応可能です。
Q.決め手になるのはどこですか?
A.デザインですかね、あえて言えば。石のカンノでは何千種類というデザインがあるので。そこからより優れた商品をご提案できます。あとは中国に事務所があり品質管理を徹底できることから、他社には負けないような価格で販売出来るんじゃないかと思います。相見積になっても値段では負けない自信があります。
Q.何千種類のデザインからお客さんにどのように選んでもらうんですか?
A.最初から全部見せても迷ってしまうので、より優れた商品を展示場に配置しています。でも、展示場の商品では当然満足できないお客様もおられます。その時はパソコンの中あるデザイン集を見ていただき、そこから良いものを選んでいただいたりしています。
Q.皆さんどういう風な選び方をするのですか?
A.多いのは展示場を見て、これが良いという選び方です。それでも決まらない人はパソコンとか、他のカタログとか、そういったものを見て選ばれていますね。中には自分でデザインしたいという方もいます。
Q.自分でデザインも出来るんですか?
A.もちろんです。
A.お客様が図面を描けるわけではないので、口頭での説明を受けてそれを形にしていきます。私の場合は粘土を使って形をつくって、こんな感じですかって見せたりしています。図面だとやっぱり完成が分からない方もいらっしゃるんですよね。上からみたら実際どんな形になるのかとか。あとは複雑なものは3DCADで作成します。
先日あったのはピーナッツを半分に切って下を落としたみたいなものをお客様がお墓にしたいというご要望。それをいかに忠実に、お客様が求めているように表現できるかというと、粘土とかでつくった方が良いかなと。そこでお客様に全部の角度から見てもらって、もうちょっとここは膨らませたほうが良いとかを聞いて取り入れていく。そういったことはやったことはあります。
Q.それを工場に持っていってつくってもらうのですか?
A.いえ、図面を起こすんです。
Q.図面も社員さんで起こすんですか?
A.はい、そうです。
Q.住宅は営業とデザイナーが別ですが、こちらは全て一人の方がやるんですか?
A.そうですね、ある程度は全部自分で。完成予想図という3DCADだけは違う部署にお願いしますけれども。それ以外はだいたい全部自分でやります。
A.そうです、一から十までやるような感じです。元々デザインあるものをそのまま販売すれば図面はいらないんですけれども。お墓って敷地が全部違うじゃないですか、だからその度に同じ商品でもデザインを少しずつ変形していき、オリジナルになります。
A.会社によって違うと思います。当店は全部一貫してやりますけれども、他社も多いかも知れません。
Q.粘土使うんですね。
A.私達はそうやっています。
Q.現場にいたからですか?
A.うーん、子供の頃から粘土作りは好きだったので。出来る人と出来ない人がいますよね。
A.楽しかったと言うか、やっててよかったなと思うのは、お客様に感謝された時です。
Q.一番言われて嬉しかったことはなんですか?
A.仕事が終わってから手紙を貰うことも結構あるんですけれども。二瓶さんのおかげで亡くなった仏様を無事成仏させることができました、二瓶さんにやってもらって本当に良かった、そういった感謝の気持ちを貰う時が一番うれしいですよね。
Q.お店で「話しやすい」「相談しやすい」ために、大切にしていることはありますか?
A.お店が新しいので雰囲気が良かったと言って契約してくれるお客様、結構多いんですよ。一番多いのが担当者の対応が良かったから、二番目くらいに店の雰囲気が良かったからというのがあります。大切にしているのは、お店を常にキレイにするとか、ウェルカムボードを置いて会社の気持ちを伝えるとかそういったところですかね。きれいな展示は心掛けています。
また、来店したお客様に対してとか、お客様だけじゃなくて職人さんや、下請けの業者など、そのような方にも丁寧に対応するようにという話をしています。
一番は人を大切にするっていう事ですよね。近くの人を大切に出来ないのにお客様を大切にできないでしょっていう話です。親しい人でも良い対応するようにという事をスタッフにも伝えています。
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