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大切なご家族を見送ったあと、初めて迎えるお盆。それが「新盆(初盆)」です。
「何を準備すればいいの?」「地域の習慣がわからない」「お墓がまだなくても大丈夫?」そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
新盆は、故人が初めてご先祖様として戻ってくる特別な行事です。
だからこそ、供養の仕方にも心を込めたいと思う一方で、慣れない準備に戸惑うこともあるでしょう。
この記事では、新盆の基本的な意味や準備の流れ、地域による違い、さらにはお墓がない場合の供養方法まで、わかりやすく解説します。
目次
お盆とは、先祖や亡くなった方の霊を家に迎えて供養する、日本の大切な行事です。
毎年8月に行われるのが一般的ですが、その中でも特別なお盆が「新盆(初盆)」です。
新盆とは、故人が亡くなってから四十九日を過ぎて初めて迎えるお盆のことを指します。
つまり、前年にはまだ存命だった方が、その年のお盆に初めてご先祖様として迎えられるため、特別な意味を持つのです。
この時期には、通常のお盆よりも丁寧な準備や供養が行われることが多く、親族や知人を招いて新盆供養として僧侶による読経をお願いするご家庭もあります。白い新盆提灯を玄関先や仏壇の前に飾るのも、この時期ならではの風習です。
新盆は、「しんぼん」と読むのが全国的には一般的ですが、地域によって呼び方が異なるのも特徴です。
あらぼん
関西地方や九州の一部では、このように呼ばれる場合も。
はつぼん
東北・甲信越地方ではこの読み方もよく見られます。
どの読み方も意味は同じで、「亡くなってから最初に迎えるお盆」のことを指しますが、地域によって習慣や言い回しに違いがあるため、ご親族と話すときには「地元の言い方」を確認しておくと安心です。
新盆の準備は、住んでいる地域や宗派によって細かい違いがあります。
福島県では、ご自宅に盆棚や白提灯を飾り、親戚を招いて僧侶による読経をお願いする家庭も多く見られます。
地域によっては、お寺で合同供養を行う場合もあります。
親戚やご近所の風習を参考にしたり、地元の石材店やお寺に相談することで、無理のないかたちで準備を進めましょう。
新盆(初盆)は、故人を迎える初めてのお盆として、通常のお盆よりも丁寧な準備と供養が行われる傾向にあります。
慣れない中で不安を感じる方も多いですが、必要なことを一つずつ確認していけば心を込めた供養ができます。
新盆では、白提灯(しろちょうちん)を飾るのが伝統的な風習です。
白提灯は故人の霊が迷わずに帰ってこられるように灯すもので、玄関や仏壇の前に吊るすのが一般的です。
地域によっては、火を灯さず飾るだけの簡略化されたタイプも使われています。
あわせて、精霊棚(しょうりょうだな)を用意します。
これはお盆の間、故人の霊を迎えて供物をお供えする棚のことで、仏壇の前に設けられることが多いです。
棚の上には以下のようなものをお供えします。
福島県では、白提灯や精霊棚を飾り、親族で集まって手を合わせる家庭も多く見られます。
地域の仏具店や石材店でも、初盆セットとして一式を揃えられる場合があります。
新盆の飾り物で有名なのが「精霊馬(しょうりょううま)」です。
精霊馬は、きゅうりを馬に、なすを牛に見立てた飾りで、割り箸などを脚のように差して作ります。
きゅうりの馬は「早く家に帰ってきてもらう」願いを、なすの牛は「ゆっくり帰ってもらう」思いを表しています。
供物は、宗派に関係なく故人の好物や季節の果物などを選ぶのが一般的です。
ただし、生ものは腐りやすい季節でもあるため、日持ちするものや涼しい時間帯の準備がおすすめです。
新盆の時期には、お寺や僧侶に「新盆供養」をお願いする家庭が多く見られます。
読経をお願いする場合は、できるだけ早めに日程の調整をしておくと安心です。
また、お寺によっては新盆合同法要を行っているところもあります。
個別の読経よりも費用を抑えられたり、準備の手間が少ないというメリットもあります。
どちらを選ぶかは、家族の希望やご都合に合わせて選択しましょう。
新盆では、ご自宅での供養に加えて、お寺での読経やお墓参りなどを行うご家庭も多くあります。
形式にとらわれすぎる必要はありませんが、家族やご先祖様とのつながりを感じる大切な機会として、心を込めた時間を過ごしたいものです。
新盆では、僧侶を自宅にお招きして読経をしていただく「新盆供養」が一般的です。
これは、故人の冥福を祈り、ご先祖様とともに霊を迎えるための大切な儀式です。
福島県内でも、新盆にはお寺のご住職に読経をお願いするご家庭が多く、地域によってはご近所の方や親族が焼香に訪れる「お盆参り」の文化も根づいています。
僧侶に読経を依頼した場合は、「お布施」を準備します。
金額に明確な決まりはありませんので、お寺様にお聞きしてもよろしいかと思われます。
お布施とあわせて、以下のものも用意しておくとよいでしょう
地域や宗派、親戚の慣習にもよるため、事前に確認しておくと安心です。
新盆と聞くと、お坊さんを呼ばなければいけないのでは?と不安に思う方もいるかもしれません。
しかし、お坊さんを呼ばなくても、心を込めた供養を行うことは十分に可能です。
たとえば、ご自宅で白提灯や精霊棚を飾り、故人の写真にお線香やお花を供えて静かに手を合わせるだけでも、立派な供養になります。
親族が集まって故人の思い出を語り合うことも、心のこもった時間になります。
また、お寺によっては新盆の読経を省略する代わりに、お盆期間中に合同法要を行っているところもあります。
お坊さんを呼ばないと失礼?と気にされる方もいますが、ご家庭の事情に合わせた無理のない供養が何より大切です。
新盆には、お墓参りをすることも大切な供養の一つです。
通常のお盆と同様に、お墓を清掃し、花や線香を供えて手を合わせます。
お墓参りのタイミングは、お盆期間中の13日〜16日頃が一般的ですが、地域や家族の都合により多少前後しても問題ありません。
お墓参りの持ち物については以下のページで詳しく解説しております
春彼岸にふさわしいお墓参りの準備や供え物・献立の選び方
遠方でお墓に行けない場合や、お墓がまだ整っていない場合は、自宅の仏壇や祭壇で丁寧に手を合わせることでも立派な供養になります。
家族が集まり、故人を偲ぶ会話をすることが、何よりのご供養につながるでしょう。
新盆は、故人を偲び、親族が集まる特別な機会です。
普段なかなか会えない家族と語り合う時間でもあり、供養だけでなく「人と人とのつながり」を改めて感じる場面でもあります。
ここでは、親族を迎えるときの配慮や準備のポイントをご紹介します。
新盆では、親族やご近所の方々が焼香に訪れることがあります。
形式にこだわった準備をしなくても構いませんが、心を込めたおもてなしをすることで、供養の場が穏やかな雰囲気になります。
近年は遠方に住む家族や親戚も多く、すべての人が新盆に参加できるとは限りません。
そうした場合には、お知らせだけでも丁寧に伝えておくと気持ちのすれ違いが防げます。
形式よりも「想いを伝えること」が大切です。
「まだお墓を建てていない」「納骨先が決まっていない」そんな状況でも、新盆の供養はしっかり行うことができます。
大切なのは、形式よりも故人を想い、手を合わせる気持ちです。
ここでは、お墓がなくてもできる新盆供養の方法をご紹介します。
四十九日が過ぎたあと、まだお墓を用意できていないご家庭も少なくありません。
新盆はその年の夏に訪れるため、急な準備が間に合わないケースもあります。
新盆にお墓がない場合でも、以下のような方法で供養が可能です。
仏壇がある場合は、精霊棚の代わりとして活用できます。
白い新盆提灯や、お花・果物などを飾ることで、故人を迎える準備が整います。
仏壇がない場合でも、以下のように簡易的な祭壇を用意することで心を込めた供養ができます。
家族で集まり、思い出話をする時間を設けるだけでも、故人を偲ぶよい供養になります。
最近では、遺骨を自宅で保管しているご家庭も増えています。
こうした「手元供養」の場合も、新盆の供養は可能です。
こういった行為は、心の整理や家族の絆にもつながります。
お墓がないことに不安を感じている方も、「お盆に今できることは何か」を考え、無理のない形で供養を行うことが何より大切です。
新盆は、故人を迎えて初めてのお盆として、特別な意味を持つ大切な節目の行事です。
地域や宗派によって風習は異なりますが、最も大切なのは故人を想う心です。
準備に戸惑うことがあっても、「今できること」を大切にすれば十分な供養になります。
お墓がなくても、自宅で手を合わせたり、思い出を語り合うことが供養になります。
形式にとらわれすぎず、家族で心を込めた時間を過ごすことが何より大切です。
無理のない方法で、故人とのつながりを感じるお盆を迎えてみてください。
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