お墓をお持ちの方
春が過ぎ、じめじめとした梅雨の足音が聞こえてくる季節。
雨が続くこの時期は、私たちの暮らしだけでなく、屋外にある「お墓」や家の中の「供養品」にも大きな影響を与えます。
特に、石材や木製品、紙製の思い出品などは湿気に弱く、知らないうちに劣化が進んでしまうこともあります。
また、近年は集中豪雨や地震などの自然災害が頻発しており、お墓が倒壊したり、土砂で埋まってしまったりするケースも決して珍しくありません。
だからこそ、梅雨前のタイミングで「見直し」と「備え」をしておくことが大切です。
この記事では、梅雨や災害シーズンに備えておくために、お墓と仏壇まわりの防災ポイントを分かりやすくご紹介します。
目次
梅雨の季節になると、連日の雨によって地盤がゆるみ、墓石が傾いたり倒れてしまう事故が増える傾向にあります。
とくに、築年数が経過しているお墓や、地盤がやわらかい場所にあるお墓では注意が必要です。
実際に、次のような被害事例が全国の霊園や寺院から報告されています。
梅雨や台風は短期間で大量の雨を降らせることがあるため、一度の大雨で一気に劣化や被害が進行することもあるのです。
見た目には小さなズレでも、放置していると将来的に高額な修復費用がかかる可能性もあるため、早めの確認が大切です。
では、どのように点検すれば良いのでしょうか。
専門知識がなくても、次のような「5つの視点」を意識することで、梅雨前にチェックすべきポイントを把握できます。
2. ひび割れ・ズレ
台座や石碑の接合部分(目地)にヒビや隙間がないか、地震の影響でズレが出ていないかを目視で確認。
3. 排水・ぬかるみ
雨上がりのあと、墓所に水たまりができていたり、足元が常にぬかるんでいる場合は排水不良の可能性あり。
4. 雑草・落ち葉・苔
雑草や苔が目地や隙間に入り込むと、水はけが悪化するだけでなく、石の劣化も早まります。
5. 周辺の安全性
墓誌や灯籠などの付属品が傾いていないか、周囲に土砂崩れの危険性がないかも確認しましょう。
こうしたチェックは、できれば年に1回、春から梅雨前の時期に行うのがおすすめです。
冬の寒さでできたヒビや傷が春先に現れ、雨で悪化しやすいため、このタイミングが最も変化を見つけやすい時期といえます。
チェックは墓石本体に目が行きがちですが、実は「足元」の状態も防災上非常に重要な要素です。
たとえば、砂利が少なくなって地面がむき出しになっていたり、雑草が繁茂していたりすると、雨水がスムーズに流れず、墓所全体がぬかるみやすくなります。
また、花立てや香炉の下に水がたまることで、コケやサビ、異臭の原因にもなります。
改善策としては、以下のような方法が挙げられます。
見た目がすっきりするだけでなく、滑りにくく安全な墓参り環境を保つことにもつながります。
いざというときのために、霊園や寺院の管理者との連絡体制をあらかじめ確認しておきましょう。
次のような情報をメモしておくと、非常時にも役立ちます。
ご家族とも情報を共有しておくことで、災害時の対応をスムーズに行うことができます。
もしも「傾いている気がする」「ヒビが前より目立つ」「水のたまり方がおかしい」といったお墓の異変を感じた場合は、早めに石材店へ相談するのが最善です。
特に以下のようなケースでは、自己判断では対応が難しくなることもあります。
現在は多くの石材店が無料点検や写真による事前相談に対応しています。
石のカンノでもお墓の無料診断を行なっておりますので、お気軽にお問い合わせください。
梅雨は湿度が高く、私たちの暮らしにもさまざまな影響を及ぼします。
中でも見落とされがちなのが、自宅内にある仏壇や供養品、遺品の保管状態です。
湿気は目に見えにくいため、気づかないうちにカビ・シミ・腐食・サビといった静かな劣化が進行してしまうのです。
特に注意が必要なのは、以下のような素材や場所です。
これらの劣化は「使えない」状態になるだけでなく、見た目の印象や心の安らぎにも影響を与えてしまいます。
だからこそ、梅雨前のこの時期に「今の保管方法で大丈夫か?」を確認することが大切です。
ご自宅の仏壇や遺品の保管場所について、以下のような点を見直してみましょう。
仏壇まわりの湿気対策
仏壇はご先祖様を祀る大切な場所です。
清潔で整った環境に保つことは、日々の供養をより丁寧に行うことにもつながります。
遺品・思い出の品の保管方法
仏壇周辺の環境に気を配るだけでなく、「大切な物をいかに守るか」の意識が必要です。
特に長くしまい込む予定の品は、「保管場所の温度・湿度」を意識して選びましょう。
地震や大雨などの災害は、突然起こります。
仏壇や遺品が損傷・流出してしまったという声も、全国各地で聞かれます。
そうした事態に備えて、事前にできる準備もいくつかあります。
仏壇の転倒防止・耐震対策
もしもの時に備えてやっておくとよいこと
ちょっとした意識の変化と準備で、大切な供養の場や遺品を守ることは十分可能です。
供養品の保護は、「日常の安心」と「非常時の備え」の両面を支えてくれることでしょう。
梅雨や台風といった自然災害は、私たちの暮らしだけでなく、お墓や供養の空間にも少しずつ、しかし確実に影響を与えています。
特に梅雨は、湿気や長雨によって目に見えない劣化や変化が進行しやすい季節です。
今回ご紹介したように、お墓まわりでは墓石の傾きや排水不良、土砂崩れといったリスクを防ぐために事前の点検と小さな整備が重要です。
仏壇や遺品に関しても、湿気対策を意識することで、ご先祖様や家族の記憶を大切に守る空間をより快適に保つことができます。
すべてを一度に完璧に整える必要はありません。
ですが、梅雨前というタイミングは、日常に埋もれがちなお墓と供養の防災を見直す絶好のチャンスです。
ご自身とご家族の安心、そしてご先祖様への思いを形にするためにも、今回ご紹介したチェックポイントをもとに、できるところから見直しを始めてみてはいかがでしょうか。
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