インタビュー

福島西店長インタビュー|お墓や石材のことをどれだけお伝えできるかというのが我々の技量

お客様がいらっしゃった時、はじめに「石のことに詳しくなってお帰りくださいね。」とお声掛けしています。何にも分からないで来店している訳なので。「お墓について詳しくない方にはきちっとお教えしますし、分からないことは聞いてください」って。石材のこともそうですし、例えば宗派が仏教の方であれば仏のことを聞いても大丈夫ですよ、という感じで。グループ会社のたまのや(葬儀社)でも「お墓はいつ建てたらいいんですか、どこで見つけたらいいですか」、みたいな相談がよく来るって聞いています。何も分からないで来店されたお客様にはまず石のカンノを知って貰って、その上で「お墓はこうあるべき」「宗派によって使用してはいけない言葉や形」など色々気を付けるべきポイントがあるので、間違って建ててしまうことがないようにアドバイスをしています。

お墓に値段を付けて売ったのは石のカンノが最初

Q.入社当初の石のカンノの印象はどんな感じでしたか?

A.石のカンノは、その頃の福島県の墓石業界では革新的でした。お墓に値段を付けて売ったのは石のカンノが最初なんですよ。それまでは明確な値段を付けて売っているという石屋さんは無かったんですよね。それを当時社長であった菅野松一氏が「値段を付けて売りましょう」という事で始めました。

Q.それまでは人によって石の値段が異なったんですか?

A.明確ではなかったんです。どういう風な価値観で値段が付いているのかが曖昧だったんですよね。それを明確に、それもチラシに入れて売ったのは石のカンノが最初でした。当時のキャッチフレーズでは、「お墓の値段は年収の3倍」なんていうのが当たり前だったんですよね。べらぼうな金額になりますよね。当時は輸入材じゃなくて、国産の地元の石を使ってお墓を作りましょうという時代でした。その頃に石のカンノでは他社に先駆けて中国工場を立ち上げたんです。中国に拠点を開拓したことで人件費が抑えられて墓石が安く販売できました。それが売り出しの度に飛ぶように売れたわけですよ。これまでお客様は何も値段の情報がないところに来店して注文していました。それが、福島県で初めて「この金額で出しましょう」ということで社長が決めた。それがはじまりだったのですね。

Q.石のカンノが福島でずっと1番のお店なのは何故かとお考えですか?

A.一番地元に根付いているし、価格を付けて石材店という販売スタイルにしたのが早かったこと。あと大きくなったのは、提携している霊園を持ったということ。それは、お寺と提携して商売が成功したということです。これは画期的だと思います。あとはグループ会社で葬儀場との横のつながりがあること。たまのやでお葬式をされた方を石のカンノにつなげていただけることが強みです。

岡崎店長とは?

Q.岡崎店長は石のカンノに入られて何年になりますか?

A.21年です。
Q.店長は営業マンを何人育てていらっしゃるんですか?
A.郡山の係長とか本店長とか、育てたっていうと沢山います。
Q.教育するにあたって大事にしていたことは何ですか?
A.お寺様との関係をいかに築くかということ。とにかくお寺様に伺ってお話しすることが私たちの仕事の基本なんです。お寺様にこまめに伺っていると、やはり永代供養塔のことや墓地の造成などを考えていらっしゃって、お話をいただいたりします。

福島西店とは?

Q.今こちらの店舗では何人いらっしゃるんですか?
A.3人でやっております。

Q.お客様が来店される時はどういう悩みが多いんですか?

A.「全く何も分からない」と来店される方がほとんどです。前知識をネットなどで見て勉強してくる方や、本を買って読んでくる方もいらっしゃいますが、特に勉強などはしていないという方が7、8割ぐらい、来店のほとんどです。そういった方がご来店されたときに、お墓や石材のことをどれだけお伝えできるかというのが我々の技量なのだろうと思います。そのためのツールとして、チラシやカタログがあります。特に冊子でカタログを持っているのは石のカンノ以外ないですからね。あっても2つ折りぐらいですかね。カタログを見ながらお話できるのは、当社くらいしかないかと思います。これを見ればお墓についてざっくりほとんど説明出来てしまいます。

Q.お墓の種類も多いんですか?

A.種類は多いです。石のカンノの場合デザインは100種類、200種類…パターン違いも含めるともっとあります。石材も100種類ほどあり、その中でも売れ筋が大体40種類から60種類の石という風になります。ですので、それを説明できるかできないか。ただの物売りではダメなんです。我々の業界というのは、ただ石だけ売るのではなくて、どうしてこういうお墓を作るのか、どうしてこういう風な形なのか、どうしてこういう正面の字を彫ったのかとか、いろんな説明をしていかないといけません。宗派であれば仏教の方、キリスト教の方、無宗教の方もいらっしゃるし、いろんな場合がありますよね。お客様それぞれに対して、こういう形の方がよろしいのでは、など場合に応じたアドバイスをしています。例えば宗派によっては石の色も気を付ける必要があります。浄土真宗ですと黒御影石は避け、白系の石材を使用するんですよ。お寺様から指示が入ってしまいますから。浄土真宗は福島では多くないですけれど、新潟あたりだと浄土真宗のお寺がほとんどです。そうすると黒御影石のお墓は建ってないですね、全部白御影石のお墓ばかりです。そういった話も来店された際にお伝えすれば、なるほど、と納得していただけますよね。

Q.福島市は黒御影石が多いと聞きました。

A.はい、ここは黒御影石が圧倒的に多いですね。今は重い墓石も機械で運べますが、昭和初期とか、昔はあんまり道具が発達していなかったので、なるべく近くから採石して、近くで加工して建てるというのが普通でした。福島県は昔から全国有数の御影石産出県で、黒御影も採石されているんです。今でも日本の石材の産地は福島がダントツで多いです。

葬儀場・卸し・製造メーカー、それが一番の強みです

Q.店長から見て石のカンノの一番の強みは何ですか?

A.グループ会社に葬儀場を持っているということ。あとは卸しをやっていて製造メーカーでもありますから。それが一番の強みです。

Q.逆に、他社よりもこの部分は弱いなというところはありますか?
A.他社と比べてではなく、石材業界の話ですけれども、やっぱり業界全体が先細りですよね。石材というか、石屋と縁の深い仏教界自体が違う方向に変化してきています。お寺様自身も、皆がいつまでこの仏教というものにお付き合いをしてくれるか、と危惧している方が多いです。今の70代くらいの方が亡くなられる頃には、相当仏教離れがあるでしょう。そこでお寺様では今様々な企画をはじめていらっしゃいます。寺子屋とか、お寺でのジャズコンサートとか。
お墓でいうと、石のカンノでは東京都墨田区本所にある本所廟堂(室内納骨堂)の販売を業務委託しています。そういった納骨堂を希望する方は多いんです。そうするとお墓は減っていきますよね。お寺様とお話すると、特に20代半ばから30代位のお寺のご子息達はすごく心配しています。仏教界ががらっと変わっていく時代だと思います。

Q.お墓のリフォームは増えてきていますか?

A.多いと思いますよ。地震の関係で震災復旧にあたってのリフォームは必ず出てきます。簡単に直す方法と、きちっと直す方法と二通りあると思うんですけれども。
お墓自体にお金をかけられないっていうのが今の世の中になって来てるんですよ。但し、ある程度の所で下げ止まります。お客様はだんだんそれに慣れてお墓はこのぐらいの値段っていうのを決めてしまっている方って結構多いんです。でも、1個ずつ追求していけば安い理由が分かるわけですね。作りが全然違う等ですね。1つ1つを伝えていけば、お客様は納得して、高くても良いものを買っていただけます。石材ひとつにしても、石種ごとに吸水率とか圧縮強度とかいろんな性質の違いがあります。

「基礎工事は当社ではどのくらいの厚さです。」「どのぐらいの強度のコンクリートを使っています。」「鉄筋はどのぐらいの太さのものを使います。」っていうのは石材店でマチマチなんですよ。それを説明しているか。説明した上で販売している石屋さんは少ないと思います。説明を明確にしているのが石のカンノなんですよ。実際、施工途中で夜逃げしてしまった業者のお墓を石のカンノで引き継いでみたら、3センチぐらいしか基礎を打っていなかったということもあります。石のカンノで見積もりをとって150万だとすると、個人の石屋さんでは20万位安くやってあげるという石屋さんもあるんですよ。そうすれば、どこでその差額分を調整するかって言ったら、目の見えないところでやってしまうっていうことですよね。

Q.そういう説明を聞かないで建てている人はいるんですか?

A.たくさんいると思いますよ。例えばコンクリートの耐用年数というのがあるんですが、通常18の強度のコンクリートだと60年なんです。強度21クラスだと100年もつんですよ。その強度が出てくるのがコンクリートを作ってから2、3年後。だから10年ぐらいで最高の強度になってから、数十年保たれて、50、60年でだんだん劣化していきます。他には、同じ石材でも硬さが違って、硬いと金属音が出ます。それは石材の質量が違うからです。これを説明しただけで黒御影石が硬いということが分かります。インド産だからというわけではないです。
そういったものも説明出来るか出来ないか。きちんと説明して納得していただくことを大切にしています。

関連コラム

店舗紹介
SHOP

石のカンノの店舗では、墓地・お墓に関する相談、展示商品の見学、見積相談など事前のご予約で優先的にご案内させていただいております。まずは最寄りの店舗までお気軽にご予約・ご来店ください。お電話でのお問合わせも承っております。

霊園・墓地のご紹介から
墓石選び・供養のご相談まで、
一貫してご支援いたします。

愛知 > 長野 > 神奈川 > 東京 > 千葉 > 埼玉 > 茨城 > 群馬 > 栃木 > いわき > 相双 > 会津 > 郡山 > 本宮 > 福島 >

霊園・墓地を探す

東北地方の墓所・霊園を探す

福島 本宮 郡山 会津 いわき 相双

関東地方の墓所・霊園を探す

東京 神奈川 千葉 埼玉 茨城 栃木 群馬

中部地方の墓所・霊園を探す

愛知 長野

お墓の後継者がいなくてお困りの方へ

永代供養墓のある寺院・霊園

永代供養(えいだいくよう)とは、お墓の継承者がいない場合や費用などに問題がある場合に、霊園や寺院などが遺骨を管理・供養する供養方法です。石のカンノより永代供養墓のあるおすすめの霊園・寺院ご紹介いたします。詳細につきましては、担当店舗までお問い合わせ下さい。

資料請求・お問合わせは
お気軽にご連絡ください。
9:00~17:00(土日祝営業)

福島県内店舗の方はこちら
0120-86-1483

東京・長野支店の方はこちら
0120-00-0324

お問合わせはこちら

簡単30秒で入力完了!

資料請求フォームはこちら
ページTOPへ